競合をリスペクトして、あなたの商品を選ばせる方法

競合 コピーライティングで強いライバルをリスペクトしながら自分の商品を選ばせる方法を解説 コピーライティング
ライバルを批判せず、強みを認めたうえで、自分の商品が選ばれる理由を作る

競合 コピーライティングで大事なのは、競合(ライバル)を叩くことではありません。

むしろ、強い競合ほど最初にリスペクトしたほうが、あなたの商品は選ばれやすくなることもあります。

強い競合がいる時、多くの人は相手の弱点を探そうとします。「大手は冷たい」「安い商品は質が低い」「有名なだけで中身がない」などと言いたくなる気持ちは分かります。自分の商品を良く見せるために、相手を下げたくなるわけです。

でも、売れるコピーでは、いきなり競合を叩かないほうがいいです。なぜなら、お客さん自身もその競合を選んだことがあるかもしれないからです

大手の商品を使ったことがある。安いサービスを選んだことがある。有名ブランドに安心感を持っている。そういう人に向かって、いきなり競合を否定すると、お客さんの過去の選択まで否定することになります。

だから、まず認める。

そのうえで、競合の強みでは満たせない欲求を見せる。

ここに、競合と戦わずにあなたの商品を選ばせるコピーライティングのコツがあります。

なぜ、競合を批判すると売れにくくなるのか?

競合を批判するコピーは、一見すると強そうに見えます。「他社とは違います」「大手にはできません」「安物とは違います」と言えば、自分の商品が良く見える気がするからです。

しかし、読み手の立場からすると、少し押しつけがましく感じることがあります。

読者は競合を悪者にされたくない

お客さんは、すでに競合の商品を使っているかもしれません。マクドナルドを食べたことがある人に「大手チェーンはダメです」と言えば、その人の選択まで否定することになります。

安い教材を買ったことがある人に「安い教材では意味がありません」と言えば、その人は責められたように感じるかもしれません。

ここで心のシャッターが下ります。

コピーの目的は、読者を論破することではありません。読者に「たしかに、今の自分にはこっちのほうが合っているかもしれない」と気づいてもらうことです。

そのためには、最初から相手の選択を否定しないほうがいい。まずは競合の良さを認める。すると、読者は安心して続きを読めます。

この考え方は、いつか必要な商品を今欲しい商品に変える方法にも通じます。読者を無理に動かすのではなく、読者の中にある小さな違和感や欲求を言葉にすることで、自然に行動の理由を作るのです。

方法1 まず競合の強みを素直に認める

最初にやるべきことは、競合の強みを認めることです。

たとえば、あなたが素材にこだわった手作りの高級ハンバーガーを売っているとします。この時、大手チェーンをいきなり否定してはいけません。

「大手のハンバーガーチェーンは、安くて、早くて、どこでも同じ味が楽しめます。あの価格であの品質を保っているのは、本当にすごいことです」

まずはこう認めます。

褒めることで、読者の警戒心が下がる

競合を褒めると、自分の商品が弱く見えるのではないか。そう感じる人もいるかもしれません。

でも、実際は逆です。

相手の強みを冷静に認められる人のほうが、信頼されます。強い競合を無理に悪く言うと、読者には余裕がないように見えます。

競合をリスペクトすることで、「この人はただ売り込みたいだけではない」と伝わります。

コピーライティングでは、この安心感がかなり大事です。読者が安心して読める状態になって初めて、こちらの主張が入っていきます。

サイゼリヤの記事でも、価格の見せ方が大事だと書きました。単に「安い」と言うだけでは不安になりますが、安さの理由や意味が伝わると価値に変わります。サイゼリヤのマーケティングと同じように、見せ方ひとつで受け取られ方は変わるのです。

方法2 競合の強みの裏にある不満を見せる

競合を認めたら、次にやることは、その強みの裏側にある不満を見せることです。

ここで注意したいのは、攻撃しないことです。

「大手はダメです」
「安い商品は危険です」
「他社は信用できません」

こういう言い方は、読者を遠ざけます。

そうではなく、競合の強みを認めたうえで、その強みを使い続けた時に生まれる小さな不安をそっと言葉にします。

強みには、必ず裏側がある

大手ハンバーガーチェーンの強みは、安い、早い、便利、どこでも買えることです。これは間違いなく強みです。

しかし、その一方で、毎日子どもに食べさせるとなると、食材や栄養面が少し気になる人もいるかもしれません。

この時は、こう書けます。

「大手チェーンのハンバーガーは、早くて安くて本当に便利です。ただ、毎日大切な子どもに食べさせるとなると、食材や栄養のことが少し気になる方もいるかもしれません」

これは競合批判ではありません。

お客さんが心のどこかで感じていた不安を、代わりに言葉にしているだけです。

読者は、自分の中にある小さな違和感を言語化された時に、「たしかに」と感じます。ここで初めて、あなたの商品が入る余地が生まれます。

方法3 あなたの商品だけが満たせる欲求を示す

最後にやることは、自分の商品が満たせる欲求を見せることです。

お客さんは、ただハンバーガーを食べたいだけではないかもしれません。安く空腹を満たしたいだけなら、大手チェーンで十分です。

しかし、本当に求めているものが違うなら話は変わります。

大切な家族に安心して食べさせたい。たまには、ちゃんとした素材の食事を選びたい。作り手の顔が見えるものを食べたい。子どもに、食べるものを大事にする感覚を持ってほしい。

こういう欲求であれば、大手チェーンとは違う土俵になります。

競合と戦わず、選ぶ基準を変える

ここで初めて、自分の商品を出します。

「だから私たちは、毎朝地元の農家から届く野菜を使い、注文を受けてから一つずつ焼き上げています。少しお待たせするかもしれません。でも、大切な人の体に入るものだからこそ、安心できる材料だけを使っています」

この流れなら、競合と同じ土俵で戦わなくて済みます。

安さで比べるなら、大手が強い。早さで比べるなら、大手が強い。でも、安心感、手作り感、家族への想い、作り手のこだわりで比べるなら、個人店にも選ばれる理由があります。

大事なのは、「あなたが本当に求めているものは、安さだけではないですよね」と気づかせることです。

これは、ストーリーで価値が上がった木のボトルにも通じます。商品そのものが変わらなくても、そこに意味や物語が乗ると、価値の見え方は大きく変わります。

競合と戦うのではなく、選ぶ基準を変える

強い競合がいる時に、同じ土俵で戦うと苦しくなります。

価格で勝つ。機能で勝つ。実績数で勝つ。広告量で勝つ。これらは、大手や資金力のある企業が有利な土俵です。

小規模事業者や個人事業主が勝つには、選ぶ基準を変える必要があります。

「あっちも良い。でも今回はこっちが合う」を作る

理想は、読者にこう思ってもらうことです。

「あっちも良い。でも、今の自分にはこっちが合っている」

これができると、競合は自然に選択肢から外れます。

相手を悪者にしなくてもいい。読者を煽らなくてもいい。ただ、選ぶ基準を変えるだけです。

たとえば、大手スクールと戦うなら、実績数や講師数で勝とうとしないほうがいいです。大手スクールには安心感があります。カリキュラムも整っています。そこは認めます。

そのうえで、「ただ、人数が多いぶん、あなたの文章を細かく見てもらう時間は限られるかもしれません」と見せる。そして、「だから私の講座では、少人数に絞って、一人ひとりの文章を添削します」と伝える。

これで、選ぶ基準が変わります。

この「意味づけを変える」発想は、エアジョーダン1のマーケティングにも近いです。ナイキは「禁止された靴」という不利に見える出来事を、反抗や個性の物語に変えました。出来事そのものより、どう意味づけるかで商品の価値は大きく変わります。

競合をリスペクトするコピーの型

競合をリスペクトして、あなたの商品を選ばせる方法は、次の流れで作ると書きやすくなります。

まず、競合の強みを認めます。

「大手の商品は、安くて早くて便利です」
「有名サービスは、実績も多くて安心感があります」
「低価格の商品は、気軽に試せるのが魅力です」

次に、その強みの裏側にある不満や不安を見せます。

「ただ、個別の事情まで深く見てもらうのは難しいこともあります」
「一方で、手軽なぶん、自分に合っているか分からないまま進んでしまうこともあります」
「便利だからこそ、細かなこだわりまでは反映されにくいかもしれません」

最後に、自分の商品が満たせる欲求につなげます。

「だから私たちは、一人ひとりの状況に合わせて提案しています」
「だから少人数に絞り、深く向き合う形にしています」
「だから初回の相談で、合うかどうかを一緒に確認しています」

この流れなら、競合を攻撃せずに、自分の商品が選ばれる理由を作れます。

あなたのビジネスにどう応用するか?

競合 コピーライティングで大切なのは、強いライバルと同じ土俵で戦わないことです。

価格で勝てないなら、価格以外の欲求を見つけます。スピードで勝てないなら、丁寧さを価値にします。知名度で勝てないなら、近さや親身さを強みにします。大量生産で勝てないなら、個別対応や手作り感を伝えます。

ただし、いきなり「うちは違います」と言うだけでは弱いです。

まず競合をリスペクトする。

その強みの裏にある不満を言葉にする。

最後に、自分の商品だけが満たせる欲求を見せる。

この順番です。

たとえば、講座販売なら「大手スクールはカリキュラムが整っていて安心です。ただ、人数が多いぶん、あなたの文章を細かく見てもらう時間は限られるかもしれません。だから私の講座では、少人数に絞って、一人ひとりの文章を添削します」と言えます。

整体なら「安いマッサージ店は、気軽に行けるのが魅力です。ただ、その場しのぎではなく、体の使い方から変えたい方には、根本から見る施術が必要かもしれません」と伝えられます。

コンサルなら「テンプレート教材は、安く学べるのが魅力です。ただ、自分の商品にどう当てはめればいいかで止まる人もいます。だから私は、あなたの商品に合わせて導線を一緒に設計します」と見せられます。

売れるコピーは、競合を潰すための言葉ではありません。

お客さんが本当に求めているものに気づいてもらうための言葉です。

強い競合がいるなら、無理に同じ土俵で戦わなくていい。相手の強みを認めたうえで、その強みでは満たせない欲求を見つける。そこに、あなたの商品が選ばれる理由があります。

てらじまたくろうのプロフィール写真

この記事を書いた人

   

セールスコピーライター てらじまたくろう

高額でも御社の商品を買いたい人を特定し、集め、高値で販売し、売上に貢献するセールスコピーライター。LP、ステップメール、セールスレター、説明会台本、AI集客動画まで、売れる導線を一気通貫で設計。このブログでは、実際に売れた商品や広告を題材に、「なぜ売れたのか?」をマーケティング視点で解説しています。

仕事のご相談はこちら

コピーライティング売りにくい商品を売る方法
terajimaをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました